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名鉄電車の座席

名鉄電車と言えば杉本健吉画伯がデザインしたローズレットの赤が特長である。

この真っ赤な電車にまじって時々、ステンレス車両のスマートな電車(写真1)に乗ることがあるが、

この電車に乗ると今までの電車と何か違うなと気付いた。その最大の違いはベンチシートのデザインであった。

長いベンチ(写真2)は8人掛けで、3人、2人、3人の間に縦パイプが設置されている。

このパイプが3人と2人で腰掛けるんだよと心理的に話し掛けているようだ。

また、シートも1人分づつ窪んでいて視覚的にも分りやすい。だからこの電車に乗ると行儀良く、人数分きちんと座席がうめられて気持ちがいい。

さらにこの縦パイプは、混雑時に、捕まり棒として安定させる役割を担っていることは云うまでもない。

デザインの本質的な機能は、「語らずして語る」ところにあると常々考えてきた私にとって、久しぶりに我が意を得た気分で、この新型車両にブルーリボン・ローレル賞を与えたい。(この賞は、鉄道に少し詳しい方ならお分かり)

まだまだ特長はあって、ベンチシートの下に障害物が無く、足元が自由、手荷物を奥まで入れられる。つり革取手も三角形(写真3)で持ちやすく安定している。

窓ガラスがアンバーで太陽光を遮断して省エネなど。

旧車両(写真4、5、6)と見比べて見て下さい、その違いが歴然です。もう大場所を取って知らん顔をしている者はいない。興味のある方一度乗って見て下さい。

舟橋辰朗

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